トッカータホ短調 BWV 914[サクソフォーン4重奏]
J.S.バッハのトッカータと題した作品は7曲あるが、この作品は第二曲にあたり1710年頃、バッハが20歳代前半にチェンバロのために書いたもので、三つの部分からなる。
第一部Sostenuto(音を保持して) - Un poco allegro(すこし快速に) 冒頭部は自由な前奏曲のスタイルで後半の二重フーガへ導かれる。
第二部Adagio(ゆるやかに) 即興的な雰囲気をもつ。
第三部Allegro(速く) 3声のフーガであり目まぐるしく展開する。
・演奏にあたって
第一部 8分音符は明確な発音をしますがアクセントにならないよう、しっかり保ってください。他のパートと強弱が異なる部分がありますが原曲のペダルを使用して音が残る効果を求めたものです。14小節からの二重フーガはバランスがデリケートですので気をつけましょう。
第二部 即興的な自由が求められますが流れが不自然にならないようにしてください。要所で合図が必要になります。合図を誰がするのか、誰からもらうのかしっかり確認をしてください。
第三部 技巧的に難しい部分もあります。メトロノームを使用してゆっくりから練習をしましょう。テンポの維持はとても重要です。3声のフーガの器楽的に問題になる部分を補いながら4人で演奏します。各声部のバランスには気をつけて演奏してください。
*コンクールなど時間制限がある場合は第一部の後半の14小節から始め、41小節まで演 奏後、第三部のフーガ71小節から142小節までを演奏することをお勧めします。
*それぞれの音量のバランスがデリケートです。楽器の向きなどでも変化しますので座って椅子が向いている角度なども考えて調整してください。(斎藤 広樹)
曲名(邦題) | トッカータホ短調 BWV 914 |
曲名(英題) | Toccata e-moll BWV 914 |
編成 | サクソフォーン4重奏 |
作品コード | YMDE-0071 |
作曲者 | ヨハン・セバスチャン・バッハ |
編曲者 | 斎藤 広樹 |
浄書者 | 山田 悠人 |
演奏時間 | 8:00 |
編曲年 | 1995年 |
演奏音源 | YouTube(演奏:ルミエサクソフォンカルテット) |
電子(PDF)楽譜 | Piascore楽譜ストア |
編成表
楽器名 | 部数 |
---|---|
Soprano Saxophone in B-flat | 1 |
Alto Saxophone in E-flat | 1 |
Tenor Saxophone in B-flat | 1 |
Baritone Saxophone in E-flat | 1 |
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