ベルガマスク組曲[木管5重奏]
《ベルガマスク組曲(仏: Suite bergamasque)》は、ドビュッシーの代表的なピアノ作品である。特に、第3曲〈月の光〉は最も有名であり、単独で演奏されることも多く、一度は耳にしたことがあるだろう。比較的初期の作品であり、本作品は完成に至るまで約15年かかっている。イタリア北部の街ベルガモ風の組曲という意味で、ロココ時代の舞踏組曲の形式に則っている。また、アンドレ・カプレ、ギュスターブ・クロエによって管弦楽編曲されている。 この木管5重奏は、難易度が高く、技巧的な編曲となっている。
第1曲 プレリュード モデラート、ヘ長調、4分の4拍子。美しい和音が印象的な作品。旋律のリズムが全体の躍動感を作り出す。対位法的な進行も印象に残る。
第2曲 メヌエット アンダンティーノ、イ短調、4分の3拍子。教会旋法の一種であるドリア旋法で書かれた主題が様々な形で現れる。技巧的な箇所も多い。
第3曲 月の光 アンダンテ・トレ・エクスプレシフ、変ニ長調、8分の9拍子。全体的に静けさに包まれた作品である。中間部のミクソリディア旋法で書かれた優雅で大きな旋律は木管楽器が暖かく歌う。
第4曲 パスピエ アレグレット・マ・ノン・トロッポ、嬰ヘ短調、4分の4拍子。軽やかなアルペジオと旋律から始まる、躍動感に溢れた作品である。組曲の終曲であるが、コーダは消えていくようにあっさりと終わる。パスピエは4分の3拍子だが、この作品は4分の4拍子で書かれている。
(山田悠人)
曲名(邦題) | ベルガマスク組曲 |
曲名(英題) | Suite bergamasque |
編成 | 木管5重奏 |
作品コード | YMDE-0057 |
作曲者 | クロード・ドビュッシー |
編曲者 | 山田 悠人 |
浄書者 | 山田 悠人 |
演奏時間 | 20:00 |
編曲年 | 2021年 |
演奏音源 | YouTube(2021年8月14日開催「フルート4重奏、木管5重奏による室内楽への誘い」ライブ映像) |
電子(PDF)楽譜 | Piascore楽譜ストア(準備中) |
編成表
楽器名 | 部数 |
---|---|
Flute |
1 |
Oboe |
1 |
Clarinet in A(or in B-flat) |
1 |
Horn in F |
1 |
Bassoon | 1 |
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