交響詩「魔法使いの弟子」[サクソフォーン8重奏]

　《交響詩「魔法使いの弟子」(仏: L'apprenti sorcier)》は、フランスの作曲家ポール・デュカスが1897年に作曲した管弦楽曲である。ドイツの文豪ゲーテの詩『魔法使いの弟子』（Der Zauberlehrling）の仏語訳を原典としており、副題は「ゲーテのバラードによるスケルツォ」である。デュカスの作品の中で最も有名な名曲である。
　形式がしっかりしており、序奏〜提示部〜展開部〜再現部〜コーダで構成されたソナタ形式である。序奏で4つの主題が提示され、楽曲が展開していく。詩の描写を思い浮かべることができる。
　このサクソフォーン8重奏版は、原曲の壮大さや緻密さを損ねることなく忠実に再現するとともに、サクソフォーンアンサンブルの重厚な響きを楽しめる編曲を目指している。(山田悠人)